Adobe Flashには、Flash Cookie(ローカル共有オブジェクト)という普通のクッキーに類似した機能があります。
このクッキーは少々プライバシーの観点で問題があり、通常の方法では削除することができないので、クッキーが保存されているフォルダと削除する方法を紹介します。
Flashクッキーとは
Flashクッキーとは、Adobe Flashの機能で通常のクッキーのように、Mac内にWebサイトの一定の情報を保管することができる機能です。
しかし、この機能には、
- 通常の「Cookieの削除」や「Safariのリセット」ではこのクッキーを削除することができない
- WebサイトのURLごとにフォルダが作られるため、履歴やキャッシュを削除してもそのWebサイトに訪れたのが分かってしまう可能性がある
- 現在のFlashのバージョン(10.0)では「プライベートブラウズ」で履歴を残さない設定にしていてもクッキーを保管してしまう
といったプライバシーの観点から問題があります。
そこで、今回はこのクッキーが保存されているフォルダと削除する方法を紹介します。
なお、Flashのバージョン10.1以上からはプライベートブラウズを有効にしていると、クッキーを残さないようになります。
Flashクッキーを削除した場合の影響
Flashクッキーには訪れたWebサイトでのFlashの利用情報を保存しています。例えば、Flashの動画プレイヤーの設定や、Flashゲームなどで保存した情報は、クッキーを削除するとすべてリセットされてしまいます。
また、Safariだけでなく、FireFoxやOpera、Chromeなど他のアプリケーションのFlashにも影響があります。
削除する際は自己責任で注意して削除ください。
Flashクッキーを削除する方法
Flashクッキーが保存されているフォルダは以下の二カ所です。かなり深い場所にあります。削除する前にすべてのブラウザを閉じてください。
「(ユーザのホームフォルダ)」→「ライブラリ」→「Preferences」→「Macromedia」→「Flash Player」→「#SharedObjects」→「(ランダムな英数字)」
「(ユーザのホームフォルダ)」→「ライブラリ」→「Preferences」→「Macromedia」→「Flash Player」→「macromedia.com」→「support」→「flashplayer」→「sys」
この二カ所に、クッキーを渡されたWebサイトのURL別にフォルダに分けられて、Flashクッキーが保存されています。
これらのWebサイトのURL別に分けられたフォルダをゴミ箱に移して削除します。
以上、Mac SafariのFlashクッキーを削除してプライバシーを保護する方法でした。