MacのVirtualBoxに、Linuxディストリビューションの一つ「Ubuntu 10.04 LTS」をインストールする方法です。
VirtualBoxのUbuntuでインターネットに接続できない場合の対処法も紹介します。
MacのVirtualBoxにUbuntuをインストール
UbuntuはLinuxディストリビューションの中でも、最も扱いやすいディストリビューションの一つです。かなり簡単にインストールできます。VirtualBoxに入れて試しに遊んでみるのも面白いと思います。
この記事では以下のOSとアプリケーションを使用しています。
- Mac OS X 10.6 Snow Leopard
- VirtualBox 3.1.8
なお、VirtualBoxに詳しくない場合は記事「MacとWindowsを同時使用できる無料の仮想化ソフト「VirtualBox」の使い方」を参照してください。Windowsでのインストール方法を例に詳しく解説しておきました。特に、仮想マシンでのマウスとキーボードの使い方は操作に慣れてないとややこしいので注意してください。
UbuntuのCDイメージをダウンロード
まず、UbuntuのインストールディスクのCDイメージをダウンロードします。「Ubuntu Japanese Teamのダウンロードページ」よりダウンロードできます。
UbuntuがインストールされたVirtualBoxの仮想ハードディスクも配布されてますが、CDイメージの方が新しいバージョンのUbuntuなのでそちらをインストールします。
仮想マシンを作成
ダウンロードが終了したらVirtualBoxを起動し新規仮想マシンを作成します。「新規」ボタンを押します。
仮想マシンの名前を適当に付け、OSタイプを「Linux」の「Ubuntu」にします。
メインメモリの大きさを指定します。Ubuntuは1GBぐらいの大きさで大丈夫です。
次に新規仮想ハードディスクを作成します。「新規ハードディスクを作成」を選び、「次へ」を押すと、「新規仮想ディスク作成ウィザード」が立ち上がります。
このウィザードで仮想ハードディスクを作成し、Ubuntuをインストールします。
ストレージタイプは、最低限の容量で済む「可変サイズのストレージ」を選びます。
仮想ハードディスクの名前を付けます。容量は12GBほどにしておきました。「次へ」を押すと、仮想ハードディスクの確認画面があり、確認すると、仮想ハードディスクが作成されます。
ここまでで、仮想マシンの設定は終わりです。
初めて仮想マシンを起動すると「初回起動ウィザード」が立ち上がります。そこで、ダウンロードしてきたISO方式のCDイメージを仮想マシンに取り付ける必要があります。
これは、下の記事で詳しく説明してあります。
CDイメージを取り付けることができたとして、説明を続けます。
Ubuntuのインストールを開始
「初回起動ウィザード」が完了すると、このようにインストールが始まります。
しばらくすると、このような画面が表示されます。ハードディスクにインストールするので、「Ubuntu 10.04 LTSをインストールする」を選びます。
これらの設定は自動的に検知されて設定されます。「日本時間」になっているのを確認します。
キーボードの設定です。「規定値」の「Japan」で問題ないですが、「Japan – Macintosh」というキーボードレイアウトも「自分で設定する」選べます。
インストールするハードディスクの設定です。「VBOX HARDDISK」になっているのを確認します。
ログイン名とパスワードを設定します。また、ログイン時に自動的にログインするように設定します。
インストールが始まります。インストール終了後に仮想マシンを再起動する必要があります。
仮想マシンを再起動すると、CDイメージをアンマウントするように要求されます。「デバイス」の「CD/DVDデバイス」から、「CD/DVDデバイスのマウント解除」を選びます。
解除できたら「Enter」を押します。
ネットワークに繋がらないトラブル対策
ここで、FireFoxを起動してインターネットに繋げてみます。ここで管理人の仮想マシンはネットワークに繋がらなかったのですが、VirtualBoxの使い方の記事のトラブル対策で説明したように、ネットワークアダプタを変更する方法により正常に動作するようになりました。
ます、仮想マシンを終了します。
そして、仮想マシンの「設定」の「ネットワーク」タブでアダプタタイプを「Intel PRO/1000 MT Desktop (82540OEM)」に変更します。
そして、仮想マシンを起動します。
うまくいかない時は他の方法も試してみてください。
Guest Additionsをインストール
次にGuest Additionsをインストールします。マウスやキーボードが統合されて使いやすくなります。ただし、UbuntuのGuest AdditionsはUbuntuをアップデートすると無効になるようです。再度インストールしましょう。
まず、「デバイス」より「Guest Additionsのインストール」を選びます。
次に、Guest Additionsのイメージをマウントします。下の場所をクリックします。
さらに、イメージの中の「autorun.sh」をダブルクリックして「端末内で実行」します。パスワードを聞かれるので認証します。
インストールには、時間がかかります。終了後に仮想マシンを再起動すると、「Guest Additions」が有効になります。
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以上、MacのVirtualBoxにLinuxのUbuntuをインストールする方法でした。